2014年12月12日金曜日

宇多喜代子さんとの夕べ(さろん・ど・くだん 第11回)・・・



昨夜は、山の上ホテルで「さろん・ど・くだん 第11回 宇多喜代子さんとの夕べ」に出かけた。
宇多喜代子の講演は、古代米・赤米を発見し、神事で行うためにのみ唯一、栽培されてきた赤米を宇多喜代子とその友人が見つけ復活にこぎつけ、ルーツの中国にも何度も出かけて行ったこと。今では、その杯いっぱいのわずかの赤米が一粒万倍となって、それが売られてもいること。そうしたあれやこれやを実際に田んぼ作りから行ってきたこと、農耕の現実が歳時記のそれにどのように反映され、またずれてきているかなど、興味深いものであった。
今年栽培された赤米の穂を持ち出しされた時には、その赤い穂の美しさに会場には、歓声とため息が漏れた。
そして、それが「枕草子・第210段」には、稲を刈る姿と共に「これは 男どもの いと赤き稲の 本ぞ青きを 持たりて刈る」と書かれていたことを見つけたと話された。

                                      

当日は、また、『宇多喜代子俳句集成』から『円心』の冊子を抜き刷りして第七句集として配布された。句集名の由来は、なかに「円心 三十句 三月十一日以降 原発を円心として」と前書が付された句群が収載されいることから。
それらの句以外からも以下に少し掲げておこう。

     満身に春風一生かくも長し        喜代子
     生きているか動物図鑑の蛇や亀
         長崎
     臥してみてまことに青き芒原
     いま飲んだ水を涙に夏夕べ
     終戦といえば美し敗戦日
     八十になればなったで汗しとど
     わが地球きみの地球や薄氷
     並び出て毒かもしれぬ蕨の芽
     団体で来てみなひとり春田べり




   

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