2015年9月6日日曜日

第8回世界俳句協会大会&「うらめしや~、冥途のみやげ」展・・・



                特別講演・平川祐弘氏↑

世界俳句協会(ディレクター・夏石番矢)の第8回世界俳句協会大会が明治大学駿河台キャンパス・リバティータワーで9月4日(金)~6日(日)まで開催されていた。
愚生の勤務日の都合がつかず、4日(土)にしか顔をだせなかった。
プログラムには興味あるテーマ「無限の対話」に関する講演や討議、さまざまな人の俳句朗読がある企画だったが、愚生が聞けたのは、残念ながら、梅若猶彦「謡曲における言葉と節の関係に潛む美意識」と平川祐弘「ハンドアウト世界的総合芸術としての俳句」の2講演のみだった。
その平川祐弘は夏石番矢の『空飛ぶ法王』に関して、ユーモアを交えて以下のように講演を結んだ。

私は『神曲』を半世紀前に訳してpapaを教皇ではなくて法王の語で訳しましたが『空飛ぶ法王』を読んだとき歴史的に由緒ある法王にしてよかったとあらためて感じました。夏石さんの句集もあれは法王だから自在に舞えるので教皇だったらそうはいかない。法王には高雅な鳳凰のおもむきがある。しゃちこばって教皇などと呼ばれようものなら夏石俳句の法王は恐慌をきたして天から墜落してしまうでしょう。
   空飛ぶ法王まばゆき今日の初日の出
 この句はいかがでしょう。これは夏石の句ではなくて年賀状の返事に私が夏石に書き添えました。




閑話休題・・

もうひ一つは、現在開催中の「うらめしや~、冥途のみやげ」展(東京藝術大学美術館~9月13日)に足を運んだ。全生庵・三遊亭圓朝の幽霊画コレクションを中心にした展示だったが、お目当ては上村松園「焔」。と言いながら、古今の画家が、よくぞ幽霊にまつわる絵を描いたものだとも思った。葛飾北斎、月岡芳年、歌川国芳、河鍋暁斎、曽我蕭白、伊藤晴雨、鏑木清方、高橋由一、歌川広重などをふくめ、圓朝画、圓朝遺品などなど、けっこう楽しませてもらった。






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