2016年8月22日月曜日

宮澤明壽「かうやつて戦争は来る鶏頭花」(『そらまめ』)・・・



宮澤明壽第一句集『そらまめ』(青磁社)の集名の由来は、次の序句より。

   そら豆や黙認の眼となりゐたり      明壽

宮澤明壽(みやざわ・めいじゅ)昭和5年、東京生まれ。句集には平成2年から28年の句を選び収めたとあった。
句歴は「炎環」(石寒太)、「雁坂」(中嶋鬼谷)、「扉」(原雅子)とある。
著者の住所をみると埼玉県在住とあるのに、京都の青磁社からの刊行とは少し変わっている。もっとも歌人の方々にはなじみの深い、良い仕事をしている出版社。本著『そらまめ』も装幀・造本は、愚生の好みである。
ともあれ、いくつかの句を拾って紹介しておきたい。

    さみだれの上がりし道の匂いかな
    グスコーブドリ弐圓弐拾銭曝書
    ねぢばなのねぢれはじめのはなひとつ
    しんがりの影は踏まれず雲の峰
    遠い日になるのが怖し酔芙蓉
    ちりぢりに別れて駅の秋夕焼
    晩年の永き有耶無耶寒に入る
    蹤きてくる足音の外れ冬の霧

開巻は眼の句、巻尾も目の句であった。

    綿虫のゆくへ私の目の行方



                  クワ↑

0 件のコメント:

コメントを投稿